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最終話収録直後のキャスト・スタッフに直撃!
『こどものじかん』インタビュー



TVアニメ『こどものじかん』最終話のアフレコが某スタジオにて行われた。収録後、キャスト・スタッフに話を聞くことができた。


Q1. 収録を終えての感想は?

九重りん役・喜多村英梨
「物語として最初から、微妙に歪んでいるような部分をちらっ、ちらっ、と見せて行きながら、最終回前で勃発した事件。そこから展開していく作品のテンポ。問題提起の見せ方も実にうまくて、やり甲斐も凄くありました。アフレコが始まる前に、監督が「精神面で大人びていたり、シリアスで重たい部分もあるけれど、子供としての明るさというのは忘れないでやっていきたい」とおっしゃっていたことのが、そのまま最後まできちんと生きています。ラストはいわゆるハッピーエンドというか、子供らしい純粋な気持ちで終われたな、と思いました」

鏡黒役・真堂圭
「本当に最初から最後まで、この作品は一つにまとまって同じ方向に向かっている感じがしました。理想的な団体行動みたいなものが出来ている素晴らしい現場だった、と私は思いました。その中で、自分自身、最後まで気を抜かずしっかりと、かつ楽しく出来たことで、凄く満足しています」

宇佐美々役・門脇舞以
「正に大団円というか、とてもほんのり温かい気持ちで最後を迎えられて、本当にホッとしました。女の子の気持ち、子供の気持ち、先生の気持ち、登場キャラクターのそれぞれ全員の気持ちが本当に深く感じられる作品だと思います」

青木大介役・間島淳司
「本当に、1本の作品を終えて、嫌な気持ちで終わらないハッピーエンドという物は良いな、と思いながら、今日は、やらせていただきました。作品としては、ドタバタあり、ドロリとした所あり、みたいな。何というか、逆にドロリとした、ある意味で人の汚い部分が見えたりするような事が、物語のハッピーエンドを更に良くするためのエッセンスになったんじゃないか。というようなことを最終回を録っていく間に感じました。良い仕上がりになっていると思います」

宝院京子役・田中涼子
「最終回はまさに今までの集大成という感じです。楽しい現場でした。本当に最終回まで皆さんに観てもらいたい色んな物が詰まってます。よろしくお願いします」

レイジ役・杉田智和「一つの区切りがもたらす期待と言いますか、今後の流れを思い描くだけで、今から興味が尽きない感じがします。奇麗な物ばかりが心地よいというものではなく、時に目をそむけなければいけない事があるんだ、ということがこの作品から学んだ事です。ありがとうございました」

九重秋役:天野由梨
「11話と12話は凄い展開だったので、どうなっちゃうのかと本当にハラハラして、良かったというか、終わって本当にホッとした思いです。秋は、出番は多くないのですが、物凄く難しかったです。自分が「守ってあげて」と言ったことで、こんなに大変な事態になってしまう。「レイジ……守ってあげて……」という台詞が難しくて難しくて。何というか、とても複雑なものがありました。最後りんちゃんがCMの、「お母さん」と語りかける台詞を録っていですが、それを聞いて泣いてしまいました。自分にとって、短いけれども大きな作品だったな、と感じました」

監督・菅沼栄治
「TVシリーズとして12本、OVAを入れると13本、盛り込み切れなかったと反省する部分もあったり、「いや、これ以上入らないだろうな」という判断もあったりと葛藤しつつ作っていきました。作品として印象の強い部分を優先的に入れていきながら、その裏に隠れている子供達の日常的な部分を、もっと描きたかったなぁ、と思っています。3人でどこかへ遊びに行ったりとか、休み時間の本当にささいなお話だったりとか、本当はその辺が“こどものじかん”なんだろうな、という思いがあります。で、秋とレイジの2人のエピソードも、第6話だけでは語り切れないです。本当に幸せだった2人の時間というのを出し切れてあげられなかったのが、悔しいです。そしてその傍らに居た、小さい頃のりんの愛に包まれた時間というのが、描き切れているとは思えなくて、その辺がもうちょっと、「歯がゆいなぁ」と思いながらも、「もう限界!」というところでやり切ったつもりではあります。この作品を観ていただいて、最初に「自分の子供の頃とかを思い出していただけたら」という事を言ったように記憶しているんですけれども、今度は逆に、「自分が大人になった時に子供達にどう接して行きたいか」っていう風に考えてもらえる作品になっていたら嬉しいなぁ、と思います」

シリーズ構成・岡田麿里
「楽しかったです!(笑) 『こどものじかん』は大変人気のある原作ですし、皆さんがそれぞれ持っている『こどものじかん』のイメージがあります。その中で、まだ完結していない原作をアニメ版としてまとめさせていただいていく中で、「やっぱり、タイトルにある『こどものじかん』という所で終われればいいなぁ」と思っていました。子供らしさというものもそうだけど、最終回に青木先生が言った台詞で「いつから大人になったんだろうな」みたいな、自分への問い掛けも含めて、子供と大人の線引きではない所での葛藤や、今と繋がっているものなども含めて、うまくまとめられたかなと。今日、アフレコに参加させていただいて、キャストの皆さんも、その辺りもばっちりとうまく演じ切って下さいました。とてもいい感じで終われたんじゃないかな、と思っております」


Q2. ファンの皆さんへのメッセージをお願いします

九重りん役・喜多村英梨
「『こどものじかん』の主役は青木先生で、青木先生の視点でストーリーは進むのですが、やっぱりりんというキャラクターのポジションは、自分にとって美味しかったし、チャレンジさせてもらえたすごくいい役でした。原作を自分は読んでいたので、原作に忠実な部分、そして、アニメはアニメでみんなに伝えたい所、掘り下げて行きたい所、出したい所が、マンガともメディアが違うことで、テンポも違う部分、違う視点で、演じる事も、観る事も出来ました。アフレコは終わってしまいますけれども、DVDもありますし、オープニングを歌わせていただいて、ラジオまでやらせていただいて、『こどものじかん』はアニメ以外にもとても広がりのある作品で、本当に小学校の授業みたいな感じです。色んな授業があるんだな、みたいな気持ちになれる作品です。最後まで、無料配信、そして、DVDで『こどものじかん』を補完して下さい。ありがとうございました」

鏡黒役・真堂圭
「『こどものじかん』は本当に笑いあり涙ありです。一瞬一瞬、全てが見所です。コマ送りするようにずっと、ジーッと観ていて欲しい作品だなと思いますので、ぜひ、最後まで見逃さず、一緒に楽しんで下さると嬉しいです」

宇佐美々役・門脇舞以
「最初から観ていただいた方はもちろん、中盤の6話などでもガラッと雰囲気が変わったりして、終盤に向けてみんなの気持ちも色々と揺れ動いていきます。 私達よりももっと違うところで感じる所がある方もいらっしゃるかもしれないし、楽しみにされていると思うのですが、最後は、どの立場に立っても、とても気持ち良く感じるような雰囲気でみんなを見守っていられると思うし、一人一人の良い所みたいなものを、凄く判っていただけたと思うので……もう、そのまま観ていただきたいです。皆さんに、本当にありがとうございます、という気持ちでいっぱいです。最後までよろしくお願いします」

青木大介役・間島淳司
「僕自身、こんなに喋る役は初めてといっていいぐらいの台詞量がありまして、大変であると同時に、とてもに楽しかったです。大変な中でも、まず、楽しいって自分が思えるだけの物がこの作品にはあったんだろうと、すごく思っています。とにかく、原作も読み、アニメも全部観た上で、全てが面白いと思える作品なので、ぜひ、まだ観てない方も観ていただきたいなと思います。「もう観たよ」という方はDVD版になると、ピー!というのが取れたりですね、色々見えなかった部分が見えたりするので、また、違うものが見えてくると思うので、ぜひ、一度観たという方もDVDを買って観ていただきたいと思っております。僕達は1クールが終わって12本、3ヶ月ぐらい……感覚的には1学期が終わったんだな、程度のつもりでおりますので、2学期が始まるかどうかは、皆さんがDVDを買っていただけるかどうかにかかっております! ぜひ2学期、皆さんの力で進めていただきたいなと思っております。ありがとうございます」

宝院京子役・田中涼子
「1回観ただけじゃ、勿体無い作品です。2回目、3回目を観ると、そこで新たな発見が続々出てくると思います。そして、3話・4話を見てもう一度1話を見返してみると、「あ! こういう事だったんだ」っていうようなな発見が出来ると思います。1話から大切に観て欲しい作品だなぁ、と思いました。1回じゃ、駄目だよ! 2回も3回も観てね!! という感じです」

レイジ役・杉田智和
「皆様、この“こどものじかん”は何度も遡る事が出来ます。その度に、何度も新しい発見があると、個人的には考えております。なので、繰り返し楽しみ続けていただければと思っております。DVD特典では、りんちゃんが回していたのの字が、間島さんの顔になるという…情報が…嘘です。失礼しました。ありがとうございました」

九重秋役:天野由梨
「確かに、最終話を見たらまた、1話から観たくなるんじゃないかな、自然に……。そう、今日の最終回のアフレコで思いました。何回観てもとにかく3人娘がかわいいし、女の人から見てもかわいいですよね! とにかくかわいい名場面がふんだんにあると思いますので、1回では勿体無いので、ぜひ、何回も見て欲しいと思います。よろしくお願いします」

シリーズ構成・岡田麿里
「DVDでは、TVにかかっていた“魔法”がとれるという事で、そちらを実家の母に送りたいと思っております。皆さんのご協力もあって、一人一人の、どこで悩んだか、とか、どこが苦労した、どこで思い切った、などがいい意味で見えるフィルムになっていると思います(笑)。監督が吹っ切れた部分であるとか、あらためて観ていただくと判るかもしれませんので、ぜひ、よろしくお願いします」

監督・菅沼栄治
「ある意味、青木先生をどう料理するかに尽きるし、青木先生を囲む脇の先生達……白井先生、宝院先生、ほかの先生方など……難しいですね、やっぱり、大人の関係っていうのは。そこに子供達が入ってくる事によって、大人同士が付き合いやすくなったりっという部分もあったりして。子供を介して言いたい事を言っちゃったりするような。大人同士のつき合い方みたいなものも、見えてくる作品じゃないかな、みたいなところもあったりします。後は、子供同士、大人同士、大人と子供、それぞれのつき合い方みたいなものを考えられる作品になったら、嬉しいな、みたいな感じも持っていたりします。40過ぎても子供みたいな事をやっていたりとか、20過ぎて苦労を背負い込んじゃってる若人もいるし、そんな感じで、いつまでも子供の気持ちを忘れずに、50・60まで行けたら良いなと思っております! 何かよく判りませんが(笑)、童心に帰って観てもらえたらな、と。そんな感じでまとめさせて下さい」


(C)私屋カヲル/こどものじかん製作委員会
2007/12/14 アニ★ロコ
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